相続開始後、どのような事をすればよいのか概略をお伝えします。
ご家族が亡くなった後、残された人々は悲しみに打ちひしがれてしまいますが、泣いてばかりもいられません。亡くなったことを知ったその日から葬儀のとりまとめを考えなければいけないでしょうし役所への届け出当も必要となります。
葬儀をどのようにすればよいのか?
葬儀は亡くなってから考えてはいけません。ご病気の場合は、ある程度覚悟が必要になってから検討しておいた方がよいと経験した立場としては考えます。
また、突然交通事故で亡くなってしまうかもしれません。なるべくご家族とどのような葬儀を開いてほしいか等お話ししておくべきと思います。もしくは、エンディングノートを作成されているようであれば、そのあたりもしっかりと記載しておいた方がよいでしょう。
何も準備をしていないと、亡くなった際の病院や警察の方で紹介してくれることもあるようですが、できる限りそちらの紹介業者に委託しない方が良いようです。
そういう施設が紹介してくれるから安心だ。そう思いがちですが、必ずしもそうではないようです。事故で亡くなられた方のご家族で、憔悴しきってしまい成り行きでお願いした事例がありますが、驚くような料金を請求されたような事があります。
できれば、しっかりと準備しておきたいところですね。お値段やどのレベルの葬儀で良いのか、お墓はどうするのか?等ご本人のお気持ちに沿える事が一番です。
残された家族がやらなければいけない2つのポイント
色々な手続きはありますが、法的効力があるものや義務的なものは絶対に行っておかなければいけません。その2つのポイントは下記となります。
①相続の選択
②相続税の申告・納付
①相続の選択
相続をするのかしないのか?するのであれば全てなのかそうではないのか?を亡くなったことを知ってから3ヶ月以内にに選択しなければいけません。選択しなかった場合には、必然的に相続人は、すべての財産および負債を相続したものとみなされます。(単純承認)
〇単純承認:プラスの財産もマイナスの財産も引き継ぐ
〇限定承認:プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を引き継ぐ。 (相続人全員が限定承認をしなければならない。)
〇相続放棄:プラス、マイナスともにまったく相続をしない
②相続税の申告・納付
相続税がかかる場合には、亡くなったことを知ってから10か月以内に申告および納付をしなければいけません。
これまでには、少なくとも誰が相続人か調べておく必要があります。できれば遺産分割協議までできていることが望ましいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?簡単ですが、相続が発生してから相続人がやるべき2つのポイントを記載してみました。思いのほか時間が無いので、できるだけ早めに確認等していく必要があります。
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